りんごの描き方!

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カブ・・・今、上手な人の動画をみて絵の描き方を勉強してるの!リンゴを描いている絵が多いね!なぜリンゴを描くの?

あんぶう・・・リンゴを描くのはとても勉強になるよ!私達もリンゴを描いてみましょうね!

水彩画を描いている「あんぶう」です。

今回は【りんご】を描いてみようと思います。

皆さんもリンゴを描いた絵や動画を目にした事があるかと思います。なぜリンゴと思われるかもしれませんが。リンゴはなかなか奥深いモチーフだと思います。

リンゴを描いた画家

リンゴを描いた画家の絵を紹介します。

ポール・セザンヌ

1839年~1906年 南フランス生まれ 父は銀行家

リンゴと聞いてセザンヌを思い浮かべた方も多いのではないでしょうか!

セザンヌは「近代絵画の父」と言われて印象派からキュビズム、そして20世紀の美術全体に大きな影響を与えた。大学で法律を勉強していたが中退して絵の勉強7のためにパリにでる。

田舎者の振る舞いを笑う周囲に溶け込めず故郷のエクスに帰郷する。

またフランス美術界の登竜門とされるサロンへ毎年出品したが落選が続く。

40歳を過ぎてもで画家として生活する事ができず父親からの仕送りが頼りだったと言われる。

セザンヌの絵画が評価されるようになるのは彼の死後である。

セザンヌがリンゴを描くのは「友情の証」とも言われている。

中学の下級生で※1エミール・ゾラがいて親友となった。移民としていじめられていたゾラをセザンヌが救い、救ってくれたお礼としてゾラがリンゴを送ったと言われている。

セザンヌの絵画哲学は自然を円筒、級、円錐によって扱いで捉え直す事で印象派の光の表現を超え、対象の実在や構造を絵画に定着させる哲学を追求した。

※1 エミールゾラ・・・フランスの小説家。自然主義文学の定義者であり代表者

パブロ・ピカソ

1881年~1973年 スペイン生まれ

ジョルジュ・ブラックと共にキュビズムという革新的な絵画様式を創始し「現代美術の父」と言われる。

ピカソがリンゴを描くのはセザンヌの「自然を円筒、球、円錐で捉える」という教えを受け継ぎ物体を構成する基本として描いた。

またキュビズムの基本として立体に見えるように明暗や遠近を捉える視点で構築するモチーフとして利用。

ルネ・マグリット

1898年~1967年 ベルギーの画家

日常的な風景や物体を不可思議な組み合わせで描くシュールレアリスムの画家。のちの印象派にも大きな影響を与える。

その後のポップアート、ミニアリズム、コンセプチュアルアートに大きな影響を与える。

マグリットの芸術は日常的なモチーフを持ちながら通常の使い方や見え方とは違うものになっている。

マグリットは実に多くのリンゴをモチーフとして描いている。

モチーフとして巨大化させたり浮かせたりし、現実と非現実の境界をゆるがしていると言われる。青りんごは熟しきらない状態で「成長」「希望」を意味する。

リンゴの色も意味があり緑色は感情や精神的なアイデンティティを隠す象徴、赤はエデンの園に基づき「誘惑」「欲望」を表す。

 

カブ
おもしろいね、リンゴの意味っていろいろあって描く人によっても違うね
あんぶう
画家それぞれにリンゴの持つ意味が違うのだろうね。マグリットの絵は不思議な雰囲気だね。もっと調べてみると面白いかもしれないね!

実は深いリンゴ!

リンゴの持つ象徴性

宗教的な意味

キリスト教の「アダムとイブ」の物語にも登場し、大きな意味をもつリンゴ

「知恵」「誘惑」「欲望」「善悪」などの象徴としての意味があります。

またキリストがリンゴを持つ事はキリストが罪を克服し「救済」の意味があります。

デューラー「アダムとイブ」
クロヴェッリ「聖母子」

 

神話や寓話、現代のリンゴはアップルコンピューター

またリンゴはギリシア神話にも数々登場します。「黄金のリンゴ」(実はオレンジだとの説が有力)は「不老不死」「神の食料」「争いの種」などの意味があります。

また皆さんがよくご存じの「白雪姫」魔女が白雪姫に食べさせたのも毒リンゴ

もっと調べてみるといろいろあるのかもしれませんね。

ちなみにあのアップルコンピューターの名前もリンゴですね。名前の由来はステーブン・ジョブズが果実食主義者であったとか、ニュートンがリンゴが落ちるのを見て「万有引力」を発見したのに由来しているなどと言われています。

ロゴのかじられたリンゴが完全なる黄金比で作られているとの事です。

リンゴは最適なモチーフ

リンゴの形

リンゴは球体に近いだすが完全な球体ではなくデコボコしています。このデコボコがあるためよく観察することが必要になってきます。

リンゴの明暗

光の当たり方(ハイライト)や影のコントラストがはっきりしていて立体感を出す訓練になります。

リンゴの色

リンゴの色は赤、黄、緑などの色が複雑に混ざりあっています。色使いの勉強に役にたちます。

リンゴの質感

リンゴの表面の艶々とした皮の質感。ヘタの部分の質感。これらを描き分ける事で質感を描き分ける勉強になります。

リンゴはどこでもいつでも手に入る

何よりリンゴを描こうと思い立った時に、スーパーでいつでも手に入りますよね。価格もそんなにびっくりするような価格ではなく描こうと思った時にすぐに用意する事ができますね。

実際にリンゴを描いてみる

実際にリンゴを用意して描いてみましょう。

最初は鉛筆デッサンで、次に透明水彩絵の具で描いていきます。

用意したリンゴです。

鉛筆デッサンで描く

鉛筆デッサンで描く時に重要な光の方向を確認します。

使用した水彩紙はこちらです

ホルベイン アルビレオ水彩紙 ブロック 218g 中目 AB-B4

鉛筆は2H・H・HB・B・2Bに練消しゴム、一番左は練消しゴムより細い箇所を消せるかもしれないと購入したペン型の消しゴムです。この消しゴムはかなり細かな所を白く抜いたりするのに使えます。

トンボ鉛筆 消しゴムMONOゼロ

①大きな形をとっていく

大雑把なリンゴの形を描いていく

②光を意識する

光を意識しながら描いていく

左上から光が当たっているので左側を明るく、右側を暗くしていく

(まだ白い点などは描かなくてよかったのですが、上記のペン型消しゴムを試してみた)

③濃いところを描いてテーブルの影も描く

濃くなっている箇所をさらに濃く描き、テーブルに落ちているリンゴ影も描きこむ

④立体になっているか・・・

リンゴが立体になっているか確認しながら描いていく

⑤リンゴの模様も描きこむ

リンゴの模様の縦長、なかなか複雑・・・

明るい箇所(左側)は明るい様に、暗い箇所(右側)は暗い中に模様があるように描きこむ

YouTubeでメイキングのショート動画をUPしています

透明水彩絵の具で着彩する

①下絵を描く~着彩

鉛筆でリンゴの形を大まかに描きます。下絵が描けたら刷毛で水彩紙に水をたっぷりと含ませて着彩

水をたっぷりと紙に含ませているので乾くとかなり淡い色になる

②着彩する

水彩紙が完全に乾いたらさらに着彩していく

左側はイエロー系の色、中間の部分はバーミリオン、右はクリムソンレーキで着彩

リンゴの机に映る影はバイオレット系とブルー系の色で着彩

③さらにリンゴの形を意識しながら着彩

面取りで着彩していたものをリンゴの形を意識しながら丸みをもたせる

少しずつ細かく色数を増やして着彩

④細かいところも描いていく

さらに細かな所を描きこんでいく

りんごのくぼみやテーブルとリンゴの境をさらに濃く描きこんでいく

⑤りんごの模様も描く

リンゴの縦長の複雑な模様も描きこんでいく

左側のハイライトの部分は紙の白を使いたいので色をのせないように注意

着彩してしまったら綺麗な水をつけて筆で色を抜く

⑥リンゴの芯も描く

りんごの芯もセピアやアンバー系の色で描く

芯を描くとアクセントが効いてリンゴらしくなる!

⑦ホワイトを使う

左側の明るい部分の模様も入れていく

細い筆でホワイトを入れて完成

※とにかく透明水彩は完全に乾かしてから作業するのが鉄則です!

私はせっかちなのでどんどん描いていきたくなります。

でも焦ってろくな事はないと最近つくづく感じます。だいたいは色が濁ってやり直しになること多数です。

「急がば回れ」のことわざが頭に浮かびます。

急いで描かなければならない時はドライヤーで乾かして描く作家さんもいます。

私は、乾くまで見える所に置いて自然乾燥させてます。

頭をクールダウンして冷静に見る時間にしようと心がけています。

 

水彩画のメイキング動画をYouTubeにUPしています↓

YouTubeでのメイキング動画

YouTubeでのショート動画

まとめ

  • リンゴが持つ意味は深い
  • リンゴの意味が分かると絵の意味が分かる!
  • 形の表現の勉強になる
  • 質感の表現の勉強になる!
  • 明暗の表現の勉強になる!
さいごに

今回は「リンゴを描く」という事で記事にして自らもリンゴを描きました。

リンゴは今は一年中スーパーに行けば手に入ります。

よく美大の受験の試験などの問題でもリンゴをデッサンさせる事もあるようです。

今回描いてみて、リンゴは勉強になるモチーフだと実感しています。

 

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あんぶう
あんぶう
高校で美術部に入部。石こうデッサンや油絵を描き始める。 描くことの楽しさに目覚めて専門学校の絵画科(油彩)で2年間学ぶ。 モチーフは人物や花の絵。 「中央美術協会展」に出品 2006年~2012年 2010~2012年から会友 最近は透明水彩絵の具の美しさに惹かれて水彩絵具にて制作。 犬を飼ったのをきっかけに犬や猫の愛らしさを表現したくて動物画の作品を多く制作。 個展、グループ展など多数