あんぶう・・今回は犬の絵を描いてみたいと思います。
カブ・・・どんなわんちゃんを描くのかな!楽しみだね!
主に透明水彩画を描いている「あんぶう」です。
今回は犬の絵を描いてみます。犬は飼われている犬種だけでも200種類はあると言われています。人間と暮らした長い歴史の中で狩猟のパートナー、番犬として暮らしで改良されてきました。
犬の役割によって体形や特色のある大きさも鼻(短ふん種や長ふん種)耳(立ち耳や垂れ耳)プロポーションもスレンダーな体形、短足でずんぐりむっくりな体形など様々です。
現在では家族の一員として私達と深く結びついています。愛犬を自分の手で描く事が出来たら楽しい事ですね。
他の動物の描き方同様に犬の事を良く知ってから描くことにより犬らしく描けると思います。
犬を知る
骨格はどうなっているか?
動物の骨格やプロポーションがどうなっているのかを調べるのは描いていくのに役立ちます。

犬の筋肉の図です。顏と身体の関係、前足と後足がどこから出ているのかを観察します。
犬の動き
犬は様々な動きをします。
正中線を意識して描いていくと分かりやすく形が取りやすくなります。
最初は針金で形を作るように描いていきましょう。次に円や四角で形をとっていくと動きや形が掴みやすくなります。

犬のプロポーション
人も赤ちゃんの時は頭が大きくて身体が小さいです。成長すると身体が大きくなってきます。
同じ哺乳類である犬も同じで頭と身体のバランスが変わってきます。
子犬の時は頭の大きさが大きく、成犬になると身体が成長しガッシリとしてきます。シニア犬になると頭の位置が下がり背骨が丸くなってきます。
可愛らしく犬を描きたい時は少し頭を大きく描くと愛らい雰囲気になります。

犬種による違い
鼻(短ふん種)
犬には柴犬の様に鼻が突き出た犬種もいますが、マズル(目元から鼻先までの長さ)が非常に短い犬種がいます。「はなぺちゃ犬」と言われています。
一般的な鼻の犬・・・ボルゾイ・柴犬・ゴールデンレトリバー等
短ふん種・・・パグ・シーズー・ブルドッグ・ボストンテリア・キャバリア等
短ふん種は顏のパーツが中心に寄っています。
目と目の間の下に鼻を配置します。横顏を描くときは目と鼻の位置はほぼ平面で鼻先を出さずに描きます。
下あごが少し前に出るように描くとより「鼻ぺちゃ犬」らしいシルエットになります。
被毛
犬種による被毛の描き方
①長毛(ロングコート)
ヨークシャーテリア・ボーダーコリーなど
毛の流れを長いストロークで描いていきます。
大きな毛の束を意識して描きます。
②短毛(スムースコート)
チワワ・ダックスフントなど
身体のラインがはっきりと分かります。身体を意識して描いていきます。
③硬い毛(ワイヤーコート)
シュナウザー・テリアなど
ゴワゴワとした質感を表現するようにします。短かめのストロークで重ねるように描いていきます。
④巻き毛(カーリーコート)
小さな螺旋状の円を描いて重ねていきます。
部分的に描き分ける
一匹のワンコでもいろいろと被毛が混在しています。
被毛の種類によって組み合わせて描いていきます。

尻尾
犬の尻尾、不思議ですよね。
喜んでいる時は尻尾をブンブンと降り、怖い時は足の間に隠れてしまいますよね。
感情表現の尻尾にも種類がたくさんあります。
①巻き尾
秋田犬・柴犬など
背中に乗る形でくるりと上の巻いた尻尾。

巻いている尻尾の中心から外側に向かって毛を描いていきます。
ふわふわとした毛並みなので柔らかさを表現していきます。
②垂れ尾
シベリアンハスキー・セントバーナードなど
下にだらんと垂れている尻尾。

ボリュームを出してふんわりと描いていきます。
長いストロークで描くと表現しやすいと思います。
③立ち尾
ビーグル・ジャーマンシェパードなど
お尻から垂直に天に向かう形で立つ尻尾。

短毛種の場合は滑らかな線で描いていきます。毛は短毛の犬種が多いので影を中心に表現します。
④差し尾
甲斐犬・四国犬など
低く背中側にカーブするように伸びる尻尾。

根本を太く先端に向かって少し細くなるように描きます。根本からゆるやかな曲線で描きます。
⑤スクリューテイル
パグ・ブルドッグなど
くるくると巻いている尻尾。

中心から短い螺旋状に描いていきます。お尻にくっつける様に描くと特徴がでます。
毛並みは短いので丸い尻尾を意識して描きます。
⑥オッターテイル
ラブラドールレトリバーなど
オッター(otter・かわうそ)かわうその様に先にいくほど細くなる尻尾。

根本を太く先を細く描いていきます。中間にボリュームをつけて描くとリアルになります。
毛は短いので毛を描く時は短く細い線で表現するとよいでしょう。
⑦ブルームテイル
イングリッシュセッター・ミニチュアダックスフントなど
羽の様な飾り毛が垂れ下がった尻尾。

尻尾の骨を意識して描きましょう。その部分を濃く描いてそこから飾り毛を出すように描いていきます。長毛の飾り毛なので柔らかく長い線で描くと表現しやすいです。


実際に描いてみよう
犬の描き方も猫の描き方と基本的には同様です。
猫は淡彩デッサンで描きましたが今回の犬の絵は水彩紙に透明水彩絵の具で描きます。
(ホワイトキャンソン紙にホルベイン透明水彩絵の具)
使用した絵の具はホルベイン透明水彩24色
使用した水彩紙はCANSON水彩紙
アタリを描く
「アタリ」とは絵を描くときに身体や顏、背景などを大まかに描く下書きの線の事です。
絵を描く上での設計図のようなものになります。
鉛筆で描くのでしたら、薄い鉛筆を使用して力を入れずに描いていきます。
2HからHなどの鉛筆がよいでしょう。
真っ白な紙に最初に描く時は緊張しますが、アタリは薄く描いていきますのでいくらでも修正する事ができます。
構図の決定
画面のどこに、どのくらいの大きさで描くかを決める事ができます。
顏などの部分から描き始めると描き進めていくうちに全体が入らなかったり、もっと右に寄せればよかったなどと後悔する事があります。
用紙全体のどの位置にどのような大きさで描くを決めます。
バランスの決定
構図のアタリが決まったら大まかに身体と頭を描いていきます。
頭と身体、足や尻尾などの位置を描いていきます。
楕円や円で大きく描いていきましょう。
面でとらえると分かりやすい
毛の流れを描く前に全体を【面】で描いてみましょう。
ポーズがどうなっているのか面で考えてみると分かりやすいと思います。
身体の向きがどちらに向いているかを考えながら大きな斜線で描いてみましょう。
面で形を把握しておくとこれから描いていく毛の流れも描きやすくなります。
全体を描く
身体全体を描いてみましょう。
身体と顏の部分も切り分けないで描いていきましょう。
この時にアタリで描いた全体のバランスが本当に正しいのか確認しながら修正していきます。
顏のパーツを配置してみる
全体の形はどうなっているのか
顏の形をみていきましょう。身体とのつながり、耳や鼻や口の位置は顏全体のどのあたりに位置しているのか確認して描いていきます。
目を描く
犬種によって目の形は様々です。
ドーベルマンは精悍で目尻が上がっています。柴犬の目もアーモンド型で目尻が上がり気味です。
チワワやフレンチブルドックは丸い大きな瞳です。
犬種を観察して描いていきましょう。犬は瞳孔が丸くて虹彩が全体的に濃い色をしています。
鼻を描く
先に記載した短ふん種、長ふん種で鼻の位置が変わってきます。
長ふん種は鼻の根本は太く鼻先に行くほど細くなります。鼻先に鼻を描くと良いでしょう。正面から見ると鼻の下から口はすぐ下にあります。
短ふん種になると口タブがあり鼻から口までの位置が長いです。
耳を描く
耳も犬種によって様々ですね。
3. 彩色してみよう
最初は淡く全体に彩色
下絵が描けたら彩色していきましょう。
先ずは淡く全体に彩色します。水彩紙にたっぷりと水を含ませて色を塗るのではなく置いていくように載せていきます。擦るように描いてしまうと水彩紙が毛羽立ち色も濁ってしまいます。一番明るい部分は彩色しないで白く残しておきます。
徐々に濃い色を彩色
耳と顏も境目などは奥に引っ込んでいるので暗く濃く見えます。
被毛の流れを描きながら濃くなっている部分をさらに濃い茶色で描いていきます。
そうすると鼻の部分が前に出てきて遠近が出てきます。
絵の中でも鼻が一番黒い部分です。メリハリをつけるために黒く塗っていきます。
モデルのワンコは洋服を着ていますが洋服の模様を描くことで身体の奥行や陰影が出てきます。
ポイントと仕上げ
瞳は一色で塗るのではなく何色かの似た色で塗分けましょう。
良く観察してみると瞳の色は違っています。何色かで着彩するとリアルになります。
瞳のハイライトを透明水彩の「チャイニーズホワイト」で点を置くように仕上げます。
まぶたの上下は縁取りのようになっている犬種が多いかとおもいます。
はっきりと濃く描くことで可愛らしさが増します。
鼻も鼻の上面の部分は光っています。ハイライトを入れます。
鼻の穴も鼻よりさらに濃い色で着彩しましょう。
舌の部分も舌先と奥にある色は違います。奥の舌の色は赤がかなり暗く見えます。単一に塗るのではなく色に変化を付けます。

まとめ
- 犬の犬種の数は多いので特徴を知ってから描くとスムーズ!
- アタリをとって構図をきめよう!
- 主なポイントから薄く線を引いて正しい位置に修正しよう!
- 着彩する時は淡い色から徐々に濃い色に進もう!
- 淡い色は水を水彩紙や筆にたっぷりと含ませて描いていく!
- 透明水彩絵の具を使う時は擦らずに絵の具を載せる感覚で描こう!







