猫の描き方【リアル編】

ナビゲーター
あんぶう・・今回は猫の絵をリアルなタッチで描いてみたいと思います。

カブ・・・猫の絵を描くの?猫は身体がしなやかで動きも素早いよね!

水彩画を描いている「あんぶう」です。

今回は猫の絵に挑戦してみます。猫のしなやかな身体、 顏、特に特徴のある目。

魅力のある動物ですがなかなか描きごたえがあると思います!

猫を知る

骨格はどうなっているか?

動物の骨格やプロポーションがどうなっているのかを調べるのは描いていくのに役立ちます。

猫

猫の筋肉の図です。顏と身体の関係、前足と後足がどこから出ているのかを観察します。

正中線を描く

猫の動きはしなやかで敏捷です。だからこそ面白いポーズや可愛い仕草が愛らしいです。

正中線を意識して描いていくと分かりやすく形が取りやすくなります。

猫の動きの正中線

その他の動物の描き方はこちらから

動物の絵の描き方

実際に描いてみよう

カブ
猫ちゃんのことを知ったら描くのに役にたつね!
あんぶう
では、実際に描いてみましょう!水彩紙はホワイトキャンソン紙、絵の具はホルベインの透明水彩を使用してます。今回は淡彩デッサンで描いてみようと思います。
カブ
淡彩デッサンって何?
あんぶう
淡彩デッサンは鉛筆デッサンと水彩画を合体させたような描き方なの。淡彩デッサンについて説明するね!

淡彩デッサンで描く

猫の模様なども描いていきたいので「淡彩デッサン」で描こうと思います。

淡彩デッサンについて説明していきますね。

鉛筆などで描いたデッサンの上に透明水彩絵の具で薄く重ねて彩色する技法でデッサンと水彩画の中間のような表現です。

淡彩デッサンのメリット

形が狂わない

淡彩デッサンは最初は鉛筆デッサンで形をきちんと描きます。着彩しても形が狂ったりしません。

色が濁らない

着彩は鉛筆デッサンに沿えるという意識なので水彩絵の具で描くときの様に何度も絵の具を重ねていくのではないため色が濁る事が少ないです。

淡彩デッサンのデメリット

黒くなる

鉛筆デッサンの上に水彩絵の具を塗っていくので鉛筆の鉛が水に溶けてやや黒ずんだ色になってしまいます。透明水彩絵の具だけで描いているときの透明感が出せなくなります。

修正がしにくい

水彩絵の具を塗ると鉛筆デッサンの修正が出来ません。色を塗ってから消しゴムで消すと水彩紙が水を含んでいるために紙がボロボロになると思います。着彩する前にデッサンがこれでいいのかを確認してからか絵の具を塗っていきます。

アタリを描く

「アタリ」とは絵を描くときに身体や顏、背景などを大まかに描く下書きの線の事です。

絵を描く上での設計図のようなものになります。

鉛筆で描くのでしたら、薄い鉛筆を使用して力を入れずに描いていきます。

2HからHなどの鉛筆がよいでしょう。

真っ白な紙に最初に描く時は緊張しますが、アタリは薄く描いていきますのでいくらでも修正する事ができます。

構図の決定

画面のどこに、どのくらいの大きさで描くかを決める事ができます。

顏などの部分から描き始めると描き進めていくうちに全体が入らなかったり、もっと右に寄せればよかったなどと後悔する事があります。

用紙全体のどの位置にどのような大きさで描くを決めます。

バランスの決定

構図のアタリが決まったら大まかに身体と頭を描いていきます。

猫でしたら頭と身体、足や尻尾などの位置を描いていきます。

楕円や円で大きく描いていきましょう。

バランスをみていきましょう。

ポーズの表現

どんなポーズをしているか「正中線」を意識して【棒人形】で描いていきましょう。

ポーズによって変わる目、鼻、口などの位置の把握しておきましょう。

正中線と顏の傾き

 

アタリをとって描く

面でとらえると分かりやすい

毛の流れを描く前に全体を【面】で描いてみましょう。

ポーズがどうなっているのか面で考えてみると分かりやすいと思います。

身体の向きがどちらに向いているかを考えながら大きな斜線で描いてみましょう。

この猫の絵ですと顏は画面の左上の方向、身体の向きは全体に右側に向いています。

大雑把な面で考えると下の様になると思います。

面でとらえる

 

面で考えて描いていく

面で形を把握しておくとこれから描いていく毛の流れも描きやすくなります。

全体を描く

身体全体を描いてみましょう。

身体と顏の部分も切り分けないで描いていきましょう。

この時にアタリで描いた全体のバランスが本当に正しいのか確認しながら修正していきます

。

確認の仕方はポイントの部分から縦と横に薄い線を引きます。

ポイントから線を引いてみる

例えばこの絵で説明すると

右目の下から線を引くとどこにくるのか?

左目の下から線を引くとはどこにくるか?

右目の目の下に右の前足、左の目の下に左の後足があります。

前足と後足の位置は同じ位置なのか?斜めなのか?

耳の高さの傾きの角度は?

分かりやすい身体のポイントから確認しながら修正をしていきます。

私はこの確認の時に修正が多くて自分の思い込みで絵を描いていると愕然としてします事があります。

このポイントから線を引いて確認する方法は動物を描く時だけでなく「風景」「静物」「人物」を描くときにも大変に役にたちます!
カブ
だいたいの形が描けてきたね!
あんぶう
さらに詳しく顏などを描いていきましょう!

顏のパーツを配置してみる

全体の形はどうなっているのか

顏の形をみていきましょう。身体とのつながり、耳や鼻や口の位置は顏全体のどのあたりに位置しているのか確認して描いていきます。

目を描く

なんといっても猫の魅力は瞳ですね。

また猫は光によって瞳孔が変化します。瞳孔が細くなる時は縦長になります。

目はベタ塗りするのではなく中心の瞳から放射線状に描くと瞳らしくなります。

猫のひげ

目頭に「涙丘」と呼ばれる切れ込みがあるので描くと猫の目になっていきます。

まぶたの上下の厚みを意識してくま取りの線を描きます。

 

猫の目

私は鉛筆デッサンで猫の目を描きましたが猫の目の色を緑にしたかったので彩色する前に「練消しゴム」で押さえて鉛筆の色を取りました。

鼻を描く

鼻は逆三角形を描きます。猫の鼻は猫の種類により色も違ってきます。

正面から見ると猫は顏の凹凸があまりないように思いますが、横から見たときには鼻が顏からどのくらい出ているか(マズルの高さ)が重要になってきます。

額から一度凹んで鼻先に向かって突き出しています。

猫の横顔

耳を描く

猫の耳の中にも毛がありますので毛も描いていきましょう。リアルになっていきます。

口を描く

鼻の下の頂点からゆるいカーブを描いていきます。

この時も顏の傾きと同じ傾きで描いていきましょう。

3. 毛並みの表現

 

毛なみの流れにそって描いていく

猫の模様を描いていくのですが、毛並みの方向を意識して描いていきましょう。

先ほど【面】の傾きを意識して模様を描いていきます。

目のくぼみ、耳の付け根などは暗く描くと立体感が出ます。

4. 最後の仕上げ:ひげと瞳のハイライト

ひげを描く

絵の最終の仕上げに【ひげ】を描いていきましょう。ぐっと猫らしくなってきます。

ひげは猫の鼻の横の膨らんだところから外側に向かって描きます。

左右対称にする必要はありません。非対称にした方がリアルになります。

やや湾曲させて描いていきましょう。強弱をつけて勢いよく鋭い線で描きましょう。

ひげの途中のがかすれたり消えてしまっても問題ないです。

ひげが出ている鼻の脇にはポツポツと毛穴があります。これも描いていきましょう。

猫のひげ

瞳のハイライトを入れる

瞳のハイライトを白に近い色で入れましょう。

ハイライトの位置は顏の向きによって変わるのでよく観察してみましょう。

長毛種と短毛種の毛の描き分け

長毛種の描き方

毛の流れはなだらかで長く描いていきます。

毛の束を意識して固まりとして描いていきます。

毛のボリューム感をだして柔らかい雰囲気にしていきます。

輪郭は短毛種のようにはっきり描くのではなく毛がはみ出すように描くとよいでしょう。

短毛種の描き方

毛の流れは短く直線的に描いていきます。

短いタッチで何度も重ねて描くよいでしょう。

短毛種の場合は筋肉の形が分かりやすいので崩さないで描いていきます。陰影も筋肉を意識して陰影をつけていきます。筋肉の躍動感が表現でき猫らしくなります

猫のアウトラインはあまり崩さないで描きます。

毛の柔らかい感じを出すために鉛筆はB~2Bを使いました

リアルではありませんが猫ちゃんを描いた動画です↓

まとめ

  • 猫をよく知ってから描いてみよう!
  • アタリをとって構図をきめよう!
  • 主なポイントから薄く線を引いて正しい位置に修正しよう!
  • 最初は面で考えてみる!
  • 短毛種は短いストロークで長毛種は長いストロークで毛並みを描いていく!
  • 顏などの表情を描いていく!
  • 仕上げにヒゲと目の光を入れる!
あんぶう
猫は様々な種類がありますね。瞳の色、毛の長さ、しなやかな動き。どれをとっても描きごたえのある動物ですね。今回は短毛種をモデルに描いてみましたが次回は長毛種に挑戦してみようかと考えています。猫を飼っている方も多いかと思います。ご自分の愛する猫ちゃんを描くことは楽しい事ではないでしょうか!ぜひ、描いてみて下さい!

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水彩画を始めようとする時の絵の具や道具について【初心者さん向け】

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あんぶう
あんぶう
高校で美術部に入部。石こうデッサンや油絵を描き始める。 描くことの楽しさに目覚めて専門学校の絵画科(油彩)で2年間学ぶ。 モチーフは人物や花の絵。 「中央美術協会展」に出品 2006年~2012年 2010~2012年から会友 最近は透明水彩絵の具の美しさに惹かれて水彩絵具にて制作。 犬を飼ったのをきっかけに犬や猫の愛らしさを表現したくて動物画の作品を多く制作。 個展、グループ展など多数