【透明水彩画】ポピーの描き方 初心者向け7ステップ

ナビゲーター
カブ・・・散歩の時にポピーの花を見たよ!花びらが薄くて、色が綺麗な花だね!ポピーを描いてみたいな!

あんぶう・・・ポピ柔らかな花びらや色合いは透明水彩絵の具にぴったりですね!今回はポピーの花を描いてみたいと思います!

水彩画を描いている「あんぶう」です。

花屋さんなどでポピーの花を見かけると、透明水彩で描いてみたいなと思います。

ポピーの花びらは、薄くてふんわり透けるような質感が魅力です。

この「透け感」を表現するのに、透明水彩はぴったりの画材です。

カブ
描いてみた事があるけど、色がにごって、のっぺりしたの!どうしてなの?
あんぶう
原因は水の量と塗る順番にあることが多いよ。ステップ順にみていきましょう!
この記事では、初心者の方でも迷わないように、画材選びから下描き、7つの塗りのステップまでを順番にお伝えします。さらに、色の作り方や失敗したときの直し方、慣れてからの応用アイデアまで踏み込みます。読み終えるころには、ポピーの花を一輪、自分の手で描き上げる道筋が見えているはずです。ゆっくり、楽しみながら一緒に描いていきましょう。

透明水彩画でポピーの花の描き方|初心者向け7ステップ

目次

ポピーが透明水彩画の入門モチーフに向いている理由

薄い花びらの「透け感」は透明水彩の得意分野

ポピーの花びらは紙のように薄く、光が透けて見えます。

この質感は、絵の具を薄く重ねて色を作る透明水彩の性質とよく合っています。

不透明な絵の具で塗りつぶすと、重たい印象になってしまいます。

透明水彩なら、紙の白さを生かして光の通る感じを表現できます。

構造がシンプルで形をとらえやすい

ポピーは、丸みのある4〜6枚ほどの花びらが、中心に向かって広がる花です。

バラのように花びらが幾重にも重なる花より、形を整理しやすいのが利点です。

最初の一輪に選ぶなら、正面か斜め前から見た一輪咲きがおすすめです。

形をとらえる練習と、にじみ・ぼかしの練習を同時に進められます。

ポピーを描く前にそろえたい画材と色の選び方

水彩紙・筆・パレットの基本セット

紙は、必ず水彩紙を選んでください。

画用紙などは水を含むと波打ち、にじみやぼかしがきれいに出ません。

筆は、含みのよい丸筆の中サイズ(6〜8号程度)を1本と、細部用の細筆を1本用意すれば十分です。

パレットは、白い仕切りつきのものが色の変化を確認しやすく、使いやすいです。

紙は、にじみを楽しむ場合は中目(ざらつきが中程度)が扱いやすいです。

水をたっぷり含ませても色がほどよくなじみ、初心者の方でも失敗しにくいからです。

中目とは、水彩紙の表面のざらつきの度合いを表す言葉です。細目・中目・荒目の3種類があります

ポピーの赤・オレンジ・緑に使いやすい絵の具

ポピーの赤には、朱色に近い赤と、やや青みのある赤の2色があると表現の幅が広がります。ここに黄色を少し足せば、オレンジ系のポピーにも対応できます。

葉や茎には、緑を1本そろえるよりも、黄色と青を混ぜて作るほうが自然な色になります。

市販の緑をそのまま塗ると、どうしても単調で、造花のような印象になりやすいからです。

・赤系:朱赤(スカーレット系)、深みのある赤(クリムゾン系)

・黄色系:レモンイエロー、イエローオーカー

・青系:ウルトラマリン、シアン系の青

・影用:バーントアンバー(茶色)やパープル系

下描きのコツ|花の向きと花びらの重なりをつかむ

まず丸い大きな形で全体をとらえる

最初から花びらを一枚ずつ描こうとすると、バランスが崩れます。

まずは花全体を大きな丸(または楕円)でとらえ、紙のどこに置くかを決めてください。

次に、中心の位置を決め、そこから花びらが広がる方向に軽く線を引きます。

この「中心から放射状に広がる」という意識が、ポピーらしさを出すポイントです。

花びらの枚数と重なりを描く

花びらの数と、どの花びらが手前で、どれが奥かを整理しながら描きます。

重なりの境目がはっきりしていると、あとで影を入れるときに迷いません。

鉛筆は、薄く描くのが鉄則です。

濃い線は、透明水彩では絵の具の下から透けて残ってしまうからです。

描き間違えたときは、練り消しゴムで軽く押さえるようにして線を薄くしてください。ゴシゴシこすると紙の表面が傷み、絵の具の乗りが悪くなります。

透明水彩でポピーを描く7ステップ

ステップ1:水を濡らして薄い赤をにじませる

最初に、花びらの形の内側を、きれいな水で軽く濡らします。

紙の表面が、うっすら光る程度の水分量が目安です。

そこへ、水で薄めた赤を置きます。

紙が濡れているので、絵の具が自然に広がり、ふんわりとした「にじみ」ができます。

この時点では、ムラや広がりを気にしすぎないでください。

ポピーの花びらは本来やわらかいグラデーションなので、多少のムラはむしろ味になります。

ステップ2:乾く前に濃い色を足してぼかす

紙がまだ湿っているうちに、花びらの根元(中心に近い側)に、少し濃い赤やオレンジを置きます。

色は、水で広がって自然になじんでいきます。

ここで大切なのは、筆で何度もなでないことです。

触りすぎると紙の表面が荒れ、絵の具が濁る原因になります。

ステップ3 乾かして花びらの影を重ねる

ステップ2までが完全に乾いてから、影をつけていきます。

乾く前に重ねると、色が混ざって濁ってしまうからです。

影は、赤に少量の青や茶色を混ぜた、少し落ち着いた色で作ります。

花びらが重なる境目や、中心に近い部分にだけ、薄く置きます。

ステップ4 花びらのシワと筋を描く

ポピーの花びらは、ちりめんのような細かいシワが特徴です。

細筆で、中心から外側へ向かって、流れるように軽く筋を入れます。

全部に入れる必要はありません。

数本に絞ったほうが、かえって花びらの薄さが際立ちます。

ステップ5 花の中心・おしべ・めしべを描く

中心は、黒に近い濃い色(青と茶色を混ぜた暗い色)で、小さく丸く描きます。

周りに細い線で、おしべを放射状に描き足します。

ここは、花の中でもっとも濃い部分です。

ここをしっかり暗くすることで、花びらの明るさが引き立ち、全体が締まります。

ステップ6 茎・葉・つぼみを描く

茎は、黄色をベースに、青を少し混ぜた明るい緑から塗り始めます。

ポピーの茎には細かい産毛があるので、影側に少し濃い緑を足すと立体感が出ます。

葉は、ギザギザした切れ込みが特徴です。

輪郭をていねいになぞるよりも、大まかな形を面で塗り、その後に細筆で切れ込みを足す順番が失敗しにくいです。

ステップ7 背景と仕上げの調整をする

全体が乾いたら、離れて眺めてみてください。

色が足りない部分や、強すぎる部分に気づけます。

背景を入れる場合は、ごく薄い色をにじませる程度にとどめます。

主役のポピーより目立たないことが、背景づくりの原則です。

最後に、鉛筆の線が残っていれば、完全に乾いたことを確認してから、練り消しゴムで軽く整えます。

制作過程の動画はこちらから↓

https://www.youtube.com/watch?v=xKk3ivjSRoM

ポピーの色づくりと「にじみ・ぼかし」のコツ

この章では、赤・オレンジ・ピンクなどポピーの色別の作り方と、にじみ・ぼかしを失敗しないための水加減を、具体的に解説します。

色づくりが安定すると、作品の仕上がりが一段と良くなります。

赤・オレンジ・ピンク系ポピーの色の作り方

ポピーの色は、赤一色ではありません。

同じ花でも、朱色、オレンジがかった赤、ピンクに近い赤など、さまざまな表情があります。

・朱色のポピー:朱赤に、ほんの少し黄色を足す

・深い赤のポピー:赤に、ごく少量の青か茶色を足す

・ピンク系のポピー:赤を水で十分に薄め、少しだけ紫を混ぜる

混ぜる色は、2色までにとどめてください。

3色以上混ぜると、彩度が落ちて、くすんだ色になりやすいからです。

にじみとぼかしを失敗しない水加減

にじみは、水を多めにした状態で絵の具を置くと、自然に広がる技法です。

ぼかしは、筆に含んだ水だけで、絵の具の境目をなじませる技法です。

水が多すぎると、絵の具が意図しない方向に流れます。

逆に少なすぎると、境目がくっきり残ってしまいます。

目安は、紙の表面が「濡れて光っているが、水たまりはできていない」状態です。

この状態を目で覚えると、失敗が一気に減ります。

水彩紙は、水を含むと色が乾いたときに1〜2段階薄くなります。少し濃いめに塗っても大丈夫です

よくある失敗と直し方

この章では、初心者の方が特につまずきやすい3つの失敗と、その場でできるリカバリー方法をお伝えします。

失敗の原因がわかれば、次に描くときに自然と防げるようになります。

色が濁る・ムラになる

色が濁る主な原因は、下の色が乾く前に、別の色を重ねてしまうことです。

絵の具が紙の上で混ざりすぎて、くすんだ色になります。

対処法は、「必ず乾かしてから重ねる」ことです。

ドライヤーの弱風を使えば、待ち時間を短縮できます。

花びらがのっぺりして立体感が出ない

全体を同じ濃さで塗ると、平面的な印象になります。

花びらの根元と、重なりの境目に、濃い色を置いてください。

立体感は、明るい部分と暗い部分の差から生まれます。

ハイライト(白く残す部分)を意識して、最初から塗り残すのも有効です。

はみ出した・塗りすぎたときのリカバリー

はみ出した部分が湿っているうちなら、きれいな水で濡らした筆で軽く吸い取れます。

乾いてしまった場合は、水で湿らせた筆で軽くこすり、ティッシュで押さえて色を薄くします。

ただし、透明水彩は重ねるほど暗くなる画材です。

修正しすぎて紙が荒れる前に、「この濃さも味」と受け入れる判断も大切です。

注意候補:強くこすりすぎると紙の繊維が毛羽立ち、その後の絵の具が不自然に溜まります

描き方に慣れたらチャレンジしたい応用アイデア

花束・群生・背景つきのポピーに挑戦する

一輪が描けるようになったら、2〜3輪の花束や、野原に咲く群生に挑戦してみましょう。

手前の花は濃く、奥の花は薄く塗ると、自然な奥行きが出ます。

背景には、紙の白さを生かした余白や、にじみを使ったやわらかい色を入れます。

ポピーの赤と、背景の緑や黄色のコントラストが、作品を引き立てます。

ペットと花を組み合わせた作品づくり

私は、愛するペットの絵を描く方法を発信しています。

ポピーの花とペットを組み合わせた作品は、プレゼントや記念の絵としても人気があります。

たとえば、愛犬や愛猫のそばに、ポピーを添えるだけでも、絵の雰囲気がぐっと華やぎます。

花の描き方を身につけることは、ペットの絵の背景や添え物を描く力にもつながります。

カブ
ポピーの花のびらってうすくて色もきれいだね!
あんぶう
透明水彩の透き通った絵の具とポピーの花、相性がいいと感じます!ぜひ、描いてみてください!

透明水彩のポピーに関するよくある質問(FAQ)

Q. 水彩画が初めてでも、ポピーは描けますか?

はい、描けます。

ポピーは形がシンプルで、にじみやぼかしの練習にも向いているので、入門モチーフとして適しています。

Q. どんな色の絵の具を用意すればよいですか?

赤(朱赤と深い赤)、黄色、青の3色系統があれば、ポピーの花・茎・葉はほぼ描けます。

影用に、茶色か紫を1色加えると、表現の幅が広がります。

Q. 乾くのを待つ時間が長いときはどうすればよいですか?

ドライヤーの弱風を遠くから当てると、時間を短縮できます。

風が強すぎたり近すぎたりすると絵の具が流れるので、注意してください。

Q. 赤がきれいに発色しません。なぜでしょうか?

水で薄めすぎているか、下の色が乾く前に重ねて濁っている可能性があります。

絵の具の濃度を調整し、必ず乾かしてから重ねることで改善します。

Q. スケッチブックでも描けますか?

水彩用のスケッチブックなら可能です。

ただし、画用紙や一般的なスケッチブックは水に弱く、波打ちや色のにじみにくさが出やすいので、水彩紙をおすすめします。

Q. 色を塗りすぎて暗くなってしまったときは直せますか?

透明水彩は、重ねるほど暗くなる性質があるため、完全に元に戻すのは難しいです。

水を含ませた筆で軽く吸い取ると、ある程度は薄められます。

まとめ

  • ポピーは、薄くやわらかい花びらを、透明水彩の「にじみ」と「ぼかし」で表現できる、入門にぴったりのモチーフです。
  • 画材は、水彩紙・丸筆・基本の赤・黄・青をそろえる!
  • 下描きは薄く、大きな丸から形をとらえる!
  • 水で濡らして薄い赤を置き、乾く前に濃い色を足す!
  • 乾かしてから影と筋を重ねる!

 

さいごに

最初は思うように描けなくても、心配はいりません。

一枚ごとに水加減や色の重ね方の感覚がつかめて、少しずつ描きやすくなっていきます。

まずは小さめの紙に、一輪だけ描いてみてください。

「描くって楽しい」と感じていただけたら、私もうれしいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
あんぶう
あんぶう
高校で美術部に入部。石こうデッサンや油絵を描き始める。 描くことの楽しさに目覚めて専門学校の絵画科(油彩)で2年間学ぶ。 モチーフは人物や花の絵。 「中央美術協会展」に出品 2006年~2012年 2010~2012年から会友 最近は透明水彩絵の具の美しさに惹かれて水彩絵具にて制作。 犬を飼ったのをきっかけに犬や猫の愛らしさを表現したくて動物画の作品を多く制作。 個展、グループ展など多数